広報部長「・・・やっと理解してくれたようだな。尻尾裏の美しさを。」
会員D「尻尾裏ウツクシイ ウツクシイ スバラシイ ステキ!!」
広報部長「嬉しいねぇ、毎日18時間説得した甲斐があったようだ。」
声「しかし、一人一人にそんな時間をかけて広めていてはキリが無いでしょう。」
広報部長「君は会員Yじゃないか。何処にいっていたんだ。」
会員Y「三日目までは眺めてたんですが、長くなりそうだったので墓参りに。」
広報部長「そうか。ご先祖様は大事だからな。よし、では君にも尻尾裏の美しさを・・・」
会員Y「それはまたの機会に。今は本題に戻りましょう。如何にして獣人の良さを皆に知らせるか、でしたよね。」
広報部長「う、うむ。すっかり忘れていたな。何か案はあるかね。」
会員Y「思うに、獣人の姿があまり人々の記憶に残っていない事が原因ではないでしょうか。生死を賭けた熾烈な戦いの中では相手の姿をゆっくり眺める事など中々出来ないですからね。」
広報部長「ふむ、一理あるな。では、各獣人に写真の提供を依頼しよう。それを使って獣人の美しさを語り回れば人気はうなぎ登り間違いなしだ!やがては写真集を出し、がっぽり稼いで夢の印税生活を・・・。」
会員Y「部長、戻ってきてください・・・。」
会議は踊る・・・
広報部長「本日集まってもらったのは他でもない。
昨今、我々の応援する獣人の人気が低迷している。
この問題を打開する良い策は無いだろうか。意見を聞きたい。」
会員D「部長・・・お言葉ですが獣人に人気があった時期など一度も・・・」
広報部長「黙れ小僧!ならば貴様は何故ここにいる!」
会員D「ヤグードの脚線美に魅せられて・・・。」
広報部長「その魅力が、もっと世間に広まってほしいとは思わないのかね。」
会員D「しかし部長、自分で言うのも何ですが、私のような者は特殊かと・・・。」
広報部長「・・・君は自分が特殊だと、世間の異端者と思い続けて生きていきたいのか?」
会員D「いえ・・・そんなことは・・・そんな事はありません・・・。しかし、常識的に考えて!」
広報部長「ならば、その常識を変えればいい。世間に獣人の魅力を広め、獣人はとても魅力的だということを世界の常識にすればいい!」
会員D「!!」
広報部長「共に力を合わせて広めようではないか・・・クゥダフの尻尾裏の美しさを」
会員D「いや、それは無理ッス」
会議は続く・・・